よーすろう、それは自由奔放な語り手

現役文系大学生が語りに語る場

留年中の僕が地元でアルバイトして振られた(?)って話

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前の生存報告ブログで、この夏に色々なことがあったと書いた。

 

 

楽しいこともあったし、悲しいこともあった。

 

 

けれどこの夏を合算して俯瞰すると、どうしてもこの出来事のインパクトが強すぎて

今年の夏=これ!みたいになってるところがある。

 

 

 

 

 

まあ、ざっくりいうと振られた(?)って話です。タイトルにもありますけども。

 

 

 

 

なんでクエッションマークなんて強調するように付けてるんだよ、と思ってる方もいるだろうが、順を追って説明させてほしい。

 

 

これまたタイトルに書いてあるんだけれど、今年の夏に僕は地元に帰省して、ホテルの中のレストランで夏休みのみの短期バイトに励んでいた。

 

 

盆シーズンということもあってホテル側も猫の手も借りたいというくらいに忙しい様子だった。

 

 

始めて働く人間などにも考慮は一切なし。即戦力としか見ていないようで、働き始めて一回目の日からオーダーの取り方、接客の仕方などを次々と指示される。

 

 

頭をフルに使い、メモをしながらそれを聞くわけだが、それでも完璧にすべてをこなすことなんて到底不可能で、焦りの上から出るミスを連発したり、料理をこぼしてしまったりと始めて5日目くらいまでは散々だった。

 

 

それに追い打ちをかけるように正社員の方々からの嫌味など、親戚から紹介された職場だったのだが、やめてやろうかと本気で思っていた。

 

 

 

 

しかしである。

 

 

 

 

そんな心が荒み始めてきていた時期に、ある女の子とちょうどその日アルバイトがかぶっていた。

 

 

初見でその子を見た感想としては、「かわいいな」の一言だった。

 

 

今風の大学生っぽく髪を染めておらず、濃い化粧も特にしていない。目鼻立ちがくっきりとしている子だった。

 

 

大学の中で行うグループ活動などで一緒になったならば隙を見つけて話しかけていたのかもしれないが、職場という環境で、なおかつミスを連発していた僕が簡単に近づいていけるような状況でもなく、特に会話もないまま食事の配膳へ取り掛かった。

 

 

その日の配膳する料理は特に滑りやすく、結構な神経を張り巡らせなければならないものだった。しかもその量と言えばまあまあ多く、限られた時間の中で入ってまだ間もない人間がスムーズにこなすことができるのかといえば怪しい。

 

 

慎重に、こぼさないように配膳していると、なんと例のその女の子が僕のほうへ来て手伝い始めてくれたのだ。

 

 

嬉しさ半面、自分の配膳するペースが遅くて迷惑をかけてしまったのかと少しおちこっむ自分がいた。

 

 

「手伝わせてしまってすみません」

 

 

「いえいえ、これすべりやすくて大変ですよね。私も最初苦労したんです」

 

 

彼女は笑顔で応えてくれた。それから少しだけ業務の始まる前に会話することができたのだが、どうやら国公立大学からきている人たちは全員派遣で来ていて、長期休暇でない普通の休日などにもこのホテルで働いているということだった。

 

 

心の底から安心したし、何よりもびくついていた僕に微笑みかけてくれたのはまさに救いと言っても過言じゃないほど助けられた。

 

 

単純な話で、僕はこの時から彼女のことが少なからず気になっていたんだと思う。

 

 

たまたま業務の間で二人きりになったことがあったのだが、その時に名前、在籍中の大学、サークル、学年など様々なことを聞くことができた。

 

 

正直な話、舞い上がっていたと思う。

 

 

彼女と働けることは楽しかったし、上司から失敗も特にしていないのに嫌味を言われることがあったけれど、どうでもよくなるほどになっていた。

 

 

そして、このころから僕のミスはなくなっていった。

 

 

家に帰ると次の出勤日に彼女はいるかとか、どうにかして付き合えたりはできないものかと頭を張り巡らせるばかりだった。

 

 

悶々としながらも楽しいバイト生活を送りながら、僕の夏休み期間は残り一週間と半分あたりになっていた。次の出勤日が最後だったのだ。

 

 

その日が終わってしまえば彼女と会える日はもうないだろう。でも、それで本当にいいのか。。。。

 

 

悩んだ。連絡先を聞いてしまうかどうか。

 

 

様々な思いがぐるぐるとめぐっていたが、僕が出した結論は、やらない後悔よりやった後悔。

 

 

つまり連絡先を思い切って聞いてしまおうと決心したのだ。

 

 

仮にうまくいったとしても、会えるのはこういった長期休暇のみ。果たしてその後のことを考えてもうまくいくか、、、いやもう行こう!

 

 

本気で心に決め、僕はその日のバイトへいざ向かった。

 

 

普段通りに業務をこなし、その日も彼女と話すことができた。接客中でも気持ちは仕事終わりへ先走り、それでもなんとかうまくやり、遂にそのときがやってきた。

 

 

更衣室へ向かう途中である。

 

 

僕は彼女を呼び止めて、かなり緊張していたがなんとか連絡先がほしい旨を伝えた。もうこれで最後になるかもしれないから、と。

 

 

彼女ははっきり驚いているようだった。そりゃあもう当然だろう。連絡先を聞いてくるんて気があるようにしかあまり思えないし。

 

 

「でも、どこで交換しようか・・・。更衣室にはほかの人もいるし・・・」

 

 

どこで交換しようか。そんな答えは想定外だった。確かにそうやって言われてみるとどこで・・・・・?

 

 

訳の分からない状況でいると、後方から嫌味ばかり言い続けていた上司がやってきた。

 

 

まずい。

 

 

緊張と焦りと羞恥心。混乱状態で僕が言い放った言葉は

 

 

 

 

 

「じゃあ入口あたりで!」

 

 

 

 

 

そういって逃げるように男子更衣室へ早足で歩いた。

 

 

それから着替え、しばらく入口あたりで彼女がやってくることを待っていたが、結局彼女は申し訳なさそうに他の人たちと共に送迎バスへ乗り込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

という話。

 

 

ぶっちゃけまあ彼女に少しでも気が合ってくれれば多少強引にでも交換してくれていたはずだし、断られた。つまり振られたんだと思っている。

 

 

苦しい中で仕事をすることの大変さや、それ以外にもこういった短い期間で女の子と付き合うことというのは無理なんだと確信した夏だった。

 

 

未だに童貞の20の秋。学ぶことは様々。

 

 

でも苦しいことばかりだったわけじゃない。地元に帰省していた友人たちと車を使って色々な所へ行ったし、おいしいものも食べた。こういう瞬間が大事なのだと実感していた。

 

 

 

終わりになるが、本当に身をもって学べた夏だったと思う。悲しかったけど・・・・。

 

 

 

そういうこと!じゃ、また次の記事で!